嬉しい言葉に涙が出そうになることもあります
友木依里子
美容研究担当/H.18年入社
(インタービュー当時)
現在どのような仕事に携わっていますか?
私は開発研究所の中で、安全性に関する試験研究業務を担当しています。具体的には内容物における刺激や毒性について試験をします。アイビー化粧品の製品開発は、安全性、有用性、微生物制御、分析、容器…といったさまざまな試験をクリアしてやっとひとつの製品となります。その中で安全性は、原料全てのチェックから始まり、細胞での毒性試験やヒトでのパッチテストを繰り返し行い、最終的に実際の使用方法に沿った長期間連用評価で有害事象が発生しないことを皮膚科専門医と共に評価します。さまざまな肌の方に製品を安全にお使いいただけるよう試験や研究をすることが私の仕事です。
試験研究という仕事の難しさ、面白さは何ですか?
人の肌や感覚という一定でないものを評価することが安全性の試験研究の難しさであり、同時に面白さだと思っています。誰が、どのように使用するものなのか、また、市場動向や流行、皮膚科専門医からの情報などをもとに、製品にあった評価方法を確立し、合格ラインを設定します。人は肌の色、感受性、個人の過去の経験値も違い、また生理周期や季節や年齢、性別、体質、体調で毎日、肌状態が変わっていきます。千差万別な肌に対して内容物の評価を行い、どこまでの反応が問題ない合格ラインなのか、評価結果の解析や考察に毎回頭を悩ませていますが、そこがまた面白さでもあります。
試験研究という仕事の中で一番嬉しかったことは何ですか?
モニターをしていただく方は何気なく書いた言葉かもしれませんが、「何もトラブルなく安心して使えました」という声があると、嬉しさと同時に、またがんばらなきゃいけないという気持ちになりますね。また、製品自体の客観的な評価を得るため、社名や製品名を隠して意見を聞くブラインドテストで、モニターの方に「とても良い」、「どうしても買いたい」と言われることがあります。やっとの思いで開発した製品ほど、その一言が重く、話を聞いているうちに涙が出そうになることもあります。何度も議論や評価を重ねて苦労したことが間違っていなかったと感じる時が嬉しい瞬間ですね。
あなたから見たアイビー化粧品は、どんな会社ですか?
開発研究所でも社歴の浅い頃から重要な仕事を任せてもらうことがあり、大変やりがいがあります。現場で手を動かしたり、実際に肌を見た担当者として他部署とも直接議論できる会社なので、大きな責任感とやりがいをもって仕事をすることができます。また、アイビー化粧品に関わる人も好きです。仕事は厳しいですが、アフターファイブではみんなフレンドリーで、温かい付き合いができています。
就職活動中の学生さんにアドバイスをお願いします
就職活動は精神的に大変だと思います。私も周りからの視線ばかりを気にして、自分自身の良さや目的を見失いそうになりましたが、結局、自分はこれしかできない、これがしたいと開き直ったら意外とうまく回り出した記憶があります。誰しも、二十数年もの長い間、周りの人に支えられて、きちんと歩むことができたその人間性や考え方は間違っていないと思います。周りがよく見えるように、自分も周りからすれば良く見られているはずです。自信をもって堂々と意見を伝えてください。
平均的な一日の流れ
- 09:00
- 出勤
- 09:20〜
- 朝礼・メールチェック
- 09:30〜
- 安全性評価各種データ解析・計画書・報告書作成
- 12:30〜
- 昼食
- 13:30〜
- 安全性評価
- 17:00〜
- 細胞毒性試験及びヒトパッチテストのデータまとめ・打合せ・報告
- 18:00〜
- 帰宅